「竹之膳」で朝のカレー

私が勤めている中崎町の会社のすぐ近くに立派なアーケード商店街がある。

天五中崎通商店街」という名で、通称は「おいでやす通り」というらしい。

店の大半は飲食関係で、通りを歩いていると自然に腹が減ってくる。

この商店街でずっと気になっていた店がある。

「竹之膳」という居酒屋で、外見はどこにでもあるような店だが、営業時間が夜7時から翌朝10時までと異様なほど長い。

小学生が登校する時間帯でも店は営業しており、居酒屋の看板の前で子どもたちが「おはようございます」と元気にあいさつしている姿はなかなか見られない光景だ。

きのう、あべのハルカスを撮った足で竹之膳に寄ってみた。

 

店に入っても特に変わったところはない。

メニューも一般的な居酒屋とそれほど変わらない。

ただ、夜通し飲んだ客が朝めしを食って帰ることが多いのか、ごはん物のメニューが充実している。

店は夫婦とおぼしき2人が切り盛りしており、営業時間も終わりに近いため、ご主人はカウンターで常連客と飲み、奥さんが忙しそうに立ち働いていた。

 

きのうは金曜日なので、朝から飲むわけにはいかず、「カレーライス」(500円)を注文した。

幼いころ、カレーはわが家のごちそうで、夜作ったカレーを翌朝も食べていた。

よく「2日目のカレーがうまい」というが、まさにその通りで、母がカレーを作った日は翌朝が待ち遠しかった。

この日食べた朝のカレーに懐かしさを感じた。

 

奥さんに聞いたところ、この店は日替わりで担当者が変わるという。

2組の夫婦が交代で切り盛りしているようだ。

深夜、早朝を中心とした15時間にわたる仕事は、夫婦ものでないと務まらないだろう。

イメージ 1
「竹之膳」。明るい看板が、朝の時間帯は特に目立つ。実際の閉店時間はけっこういい加減で、客が途絶えたと見れば早めに閉めてしまう
イメージ 2
朝のカレー。具はほとんど入っておらず、朝食べるのにちょうどいい
イメージ 3
ちょっと気になった「牛すじシチュー」を注文した。これはシチューではなく、明らかにスープだ。300円と安いのも納得できる。あっさりしていて、カレーとの相性もよかった