「上海ママ料理」の醍醐味

大阪の京橋はかなりディープな街だ。
駅の周辺は飲食店街、歓楽街になっていて、風俗店も多い。
夜ともなれば、駅前に客引きの美女がずらりと並び、ふらっと引き込まれそうになる。
 
その一角に「上海ママ料理」という看板を掲げた店がある。
きのうの夕方、近くを流れる寝屋川で写真を撮ったあと、空腹と寒さに耐えられず寄った。
私は当初、この店は「上海料理」の店だと思っていた。
上海料理の定義は難しいが、私の経験では日本人の口に合わない料理が多い。
しかし、メニューを見ると日本の普通の中華料理店とさして変わらない料理が並んでいる。
ここは「上海出身のママが作る料理」の店だった。
 
事実、ママさんは上海出身で日本に来て24年になるという。
日本語は多少たどたどしいが、客あしらいは手なれたもので、きつい酒を何杯もお代わりしようとする客には、「もうやめなさい。倒れるよ」とたしなめる。
きのうは怪しげな3人組の客がやって来て、ママと私も加わって5人でわいわいやった。
看板に「中華居酒屋」とある通り、飲ん兵衛御用達それがこの店の醍醐味なんだろう。
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「上海ママ料理」の店。路地を入った目立たない場所にある。店にはカウンター席が78席あり、カウンターの奥でママさんが1人で鍋を振るっている
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「上海」と名がついているので、それらしい料理である「小籠包(ショーロンポー)」と「紹興酒」を頼んだ
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ポピュラーな料理である炒飯(チャーハン)を注文した。「強い火を自在に操る。それが中国の料理の神髄だ」と聞いたことがある。ママさんの手さばきはそれを地でいっている
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強い火で作られたチャーハンは、米がパラっとしていて、ほのかな香りが食欲をそそる