今回の帰省は足掛け6日に及んだ。
のんびりしたような、慌ただしかったような帰省を終え、きょうUターンして大阪に帰った。
帰るにあたり、ふと「いつもと同じルートじゃつまらないな。大きく南に迂回して、四国を通って帰ってみようか」と思い、高松、徳島、和歌山の3つの県庁所在地を経由した。
そしてもう1つあった。
四国のスタート地点は高松駅。四国の陸の玄関だ
徳島駅に到着。「徳島ラーメン」も有名だが、今回はパス。年始で評判の店が営業しているかどうか確認できなかった
和歌山港に着岸する。私がこれまでに行ったことがない都道府県は、宮崎、鹿児島、沖縄、それに和歌山の4県だった。和歌山と直接つながっている南海電鉄の沿線に住みながら、なかなか行こうという気が起きなかった。和歌山県に足を踏み入れる。それが南に迂回したもう1つの思惑だった
和歌山ラーメンも年始で営業している店がはっきりしなかった。和歌山駅に隣接する近鉄百貨店地下1階の「清乃(せいの)」は2日から営業ということで行ってみた。清乃は有田市に本店を置く有名店で、着いたのは午後1時半すぎだったが、約15人が並んでいた。
40分余り待って私の順番が来た。注文したのは基本の「和歌山ラーメン」(750円)だ。和歌山ラーメンにはちょっとした因縁がある。私が上海で住んでいたアパートの近くに「紀州豚骨醤油拉面」という和歌山ラーメンの店があり、元気がほしいときに行っていた。その店で「本場の和歌山ラーメンはどんな味なんだろう」と思っていた。この店のラーメンはスープが驚くほどこってりしている。スープというより、ちょっと薄めのビーフシチューといった趣だ。しかし、食べてみると見た目ほどにはしつこくなく、するすると喉を通った。これは並ぶ価値が十分にあるなと思った
和歌山からは南海電鉄の特急「サザン」に乗って帰る。通勤で使っているこの電車に乗るだけで「あ~、帰ってきたんだな」と思う