心揺さぶる朝の工場群

きのうの朝、浜寺大橋東詰めの歩道橋で日の出を撮った。
それだけでなく、少し欲張って、その前後に浜寺水路を隔てた埋め立て地にある工場群も撮影した。
日の出の撮影前は時間が早過ぎ、真っ暗だったので、夜と変わらない工場群にレンズを向けた。
日の出を撮り終えたときは、「寒い、寒い。早く帰って温まろう」と思いながら機材を片付けた。
歩き出そうとして、ふと後ろを振り返ると、工場群が朝の柔らかい日差しを受けているのが目に入った。
「おい、これを撮らねえで帰んのかよ」と言われているようで、自然とそちらに向かって体が動いた。
 
きのうは空気が澄んでいた上に寒さが厳しかったので、煙突から出る煙や工場から出る水蒸気がくっきりと見えた。
「俺たちはモノを作っているんだ」というパワーとエネルギーを感じた。
そんな力強さに引かれた。
夜の工場に行ったときも思ったが、これは男の本性なんだと思う。
例えばSL蒸気機関車)。
この鉄の塊のような機関車は煙をもうもうと上げ、パワーを見せつけるようにして走る。
とっくに現役を退いたこの旧式の列車が走ると、多くのSLファンが沿線を埋める。
そんなニュースを見ても、女性のSLファンはほとんどいない。
男は強くありたい、そんな思いが工場に心を揺さぶられる理由なんだろう。
イメージ 1
きのうは2カ所の工場群を撮影した。これは浜寺大橋の南西1キロほどのところにある工場群だ。日の出の40分ほど前で、光景は夜とほとんど変わらない
イメージ 2
同じ工場群を歩道橋から撮影した。煙突以外から出ているのは水蒸気だろう。これが煙だとしたら、働いている人はたまったもんじゃない
イメージ 3
浜寺水路沿いを少し南に行って煙突を撮影。モノ作りのパワー全開といったところだ
イメージ 4
浜寺大橋の西詰めにある工場群。朝の光によって、印象的な光景となった
イメージ 5
浜寺水路越しの煙突。空の青を背景にして煙突の赤が鮮やかだ