災い転じて福となったか

きょうの仕事帰り、午後6時すぎに、乗り換え駅である南海電鉄天下茶屋駅に差し掛かった。
いつもと雰囲気が違う。
すぐに「何かあったな」と感じた。
駅のアナウンスを聞くと、1時間ほど前に七道駅で人身事故があり、上下線ともに運転を見合わせているという。
七道は大和川を渡るチン電を撮るためにしょっちゅう利用している駅だ。
痛ましい事故が人ごととは思えなかった。
運転再開の見込みは6時半、仮にその時間に再開したとしても、夕方のラッシュ時に1時間半も電車を止めて、すぐに正常な状態に戻るはずがない。
「こりゃ、7時までは電車に乗れないな。阪堺電車は動いているはずだから、少しでも先に進んでおくか」と考えて、天下茶屋駅の東にある阪堺電車の北天下茶屋駅まで行った。
すると下りのホームで10人ほどが電車を待っていた。
「考えることは同じか。混んだ阪堺電車に乗るのも面倒だな」と思い、チン電を撮ることにした。
夜の駅でじっくりと撮影することはめったにないので、けっこうおもしろかった。
災い転じて福となったかなと思った。
 
南海電鉄は午後643分に運転を再開したとスマホで確認した。
駅に着くと、岸和田から通っている会社の先輩に偶然会った。
2人でホームに上がったところ、混雑は解消されていなかった。
先輩に「これじゃ、乗れんよ。1時間も待ちゃ問題なくなるやろ。近くで一杯やっていくか」と言われ、2人で先輩の行きつけの飲み屋に行った。
当然、先輩にごちそうになった。
やはり、災いは転じて福となったのだろう。
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天下茶屋駅の下りのホームに電車が入ってきた。待っていた人は普段よりかなり多いはずだ
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上りのホームに入ってきた電車。こちらは乗車する人がほとんどいない
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駅のホームは上りと下りで位置が微妙に違う。阪堺電車の駅はたいていこうした設計になっている
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下りのホームのそばに「喫茶コーヒールンバ」があった。ホームから直接入れる喫茶店は珍しい。看板メニューはモーニングサービスのようで、「午後1時まで延長」と書いてある。「それじゃ、モーニングじゃないだろう」と思わず突っ込みたくなる