ふと感じる街の味わい

私の勤務地である大阪市北区中崎町は、特に大きな特徴のない普通の街だ。
おしゃれな店が続々とオープンして話題のスポットになったとはいっても、普通の街という素顔は変わらない。
私は普段、この街をせかせかと歩いている。
この街で仕事をしているのだから、それは仕方がない。
しかし、ふと「俺は急いでなんかいないんだ」と気づいて歩くペースを落とすと、街のそこかしこに味わいが感じられるようになる。
普通の街には人の生活のにおいがあふれている。
一戸建ての家には、ここで人が暮らしているんだという温もりが感じられる。
空家になっている建物も、その少しうらぶれたたたずまいがけっこういい味を出している。
道路も「ここは人が歩くんだよ」という表情をしている。
そんな味わいは、この街の周辺に林立する高層マンションでは感じられないものだろう。
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