大阪で指折りの漁港に行ってみた

最近、私の家の近くで気になっている場所がある。
それは「岸和田漁港」だ。
「大阪にも漁港はあるはずだ」と思って調べたところ、岸和田漁港が大阪で12の水揚げ量を誇っていることがわかった。
きょうは仕事の都合で午後出勤になったので、これ幸いにと漁港に向かった。
南海電鉄和泉大宮駅から歩くこと約15分、漁港にはあっけなく着いた。
この港は地元では「春木漁港」と呼ばれているらしい。
ひなびた漁港を思い描いていたが、港の施設も漁船も近代的だ。
ただ、人の姿がほとんどなく、漁港らしい活気がまるで感じられない。
たまたま話しかけられた年配の漁師のおっちゃんに聞いた。
「今の時期は何の漁をしているんですか」
「シラスやね」
「きょうの漁は終わっちゃったんですか」
「きょうは休みや」
「水曜日が休みなんですか」
「いや、最近イワシが不漁でな。シラスの捕りすぎが原因なんて言われて、きょうは休漁や。休みとうて休んどるわけやないけど、しゃあないな」
なるほど。
大阪湾でも水産資源の減少が沿岸漁業に暗い影を落としているようだ。
ただ、港で作業をしていた数少ない人の大半は若者だった。
日本の第一次産業がおしなべて後継者不足に悩む中で、ここは大丈夫そうだ。
次回は漁が行われている日に訪ねたい。
 
港の東部の上には高速道路の高架がかかっている。都会の漁港らしい風景だ
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古びた漁船はほとんどなく、近代的な船が並んでいる
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 船に積まれた漁具も、きょうはつかの間の休息だ
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