特急ラピート、出発進行!

特急列車はいいものだなと思う。
JRにしても私鉄にしても、たいていは「特別急行」の名の通り、特別な列車で運行している。
通常とは違う列車に乗ると、通常とは違う体験ができるんじゃないかとワクワクしてくる。
 
私は毎日、南海電鉄の本線を使って通勤している。
この路線には、難波と関西空港を結ぶ「ラピート」という名の特急が走っている。
列車の形は奇抜で、「鉄人28号」というニックネームもあるらしい。
私はラピートに1度だけ乗ったことがある。
約束の時間に遅れそうになり、やむを得ず使った。
レギュラーシートは510円だが、そのときはあいにく満席で、720円のスーパーシートを利用せざるを得なかった。
「なんでレギュラーシートがないんだよ」とぶつぶつ言いながら乗ったが、ゆったりとしたシートに座って眺める風景は、つり革につかまりながら見る普段の風景とは明らかに違っていた。
「人の目に映るものは、心の持ちようで変わるんだな」と思った。
 
そして、ラピートの売りの1つは、車掌が若い女性であることだ。
制服の車掌が出発時に指差し確認する姿は、乗らなくても見ることができる。
「特急ラピート、出発進行!」
南海電鉄も粋なことをしてくれるものだ。
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