けさ早く目が覚めて外を見たら、通天閣の周辺に薄い雲が広がっていた。
その雲を見て、「これはまたベランダだな。しかし、毎日のようにベランダじゃな。東の空を見に、あべのハルカスが見える道路脇に行ってみるか」と思い、外に出た。
すぐに東の空を見上げ、雲が厚いのに驚いた。
こんなはずじゃと出かけるのをためらったが、歩いて5分足らずだからと道路脇に向かった。
すると…。
東の空は雲の流れが速く、厚くなったり薄くなったりしながらも、染まる気配はなかった。
「青い雲も朝らしくていいか」と思い始めたころ、南から雲が染まりながら流れてきた。
やがて雲は鮮やかな赤に染まった。
そんな空を見上げながら、「通天閣でお茶を濁すもの悪くないけど、やっぱり朝は東の空だな」と思った。