きのうの夜、西成まで帰ってから、いつものようにスーパー玉出で買い物をしていたら、けたたましいサイレンが聞こえた。
消防車の音であることは明らかで、「何事だ」と思って買い物を途中でやめて外に出た。
1台の消防車が商店街を北に向かって走って行った。
私もそれに着いて行った。
現場は商店街のアーケードが切れたあたりで、近くまで行くと警察官や消防隊員が大勢いるのが見えた。
そこは猫の姉妹がいる木造アパートのそばだった。
周りにはやじ馬(私もその一人だが)が増えていった。
しかし、様子が変だった。
火災が発生しているなら煙が見えそうなものだが、そんなものはかけらもなく、警察官や消防隊員にも緊迫感はなかった。
そのうちに消防隊員が「何事もなかったようです」と話しているのが聞こえた。
どうも誤報だったらしい。
あたりは騒々しかったが、「大山鳴動してネズミ一匹」ならぬ「商店街鳴動してネズミ一匹」だったようだ。