夏が盛りを迎えている。
勤務先のマンションでは、朝の出勤時にクマゼミがやかましいくらいに鳴いて私を迎えてくれる。
そんなクマゼミも昼近くになると、朝の大音量がうそのように静かになる。
「クマゼミは鳴りを潜めて何をしているんだ」と思い、きのうの昼休みに玄関先の木を見上げた。
すると2匹のセミが寄り添っているのが見えた。
セミは成虫になると1週間ほどで命が尽きるという。
その間に真っ先にやらなくてはいけないのは、子孫を残すことだろう。
2匹のクマゼミの姿を見て、「鳴りは潜めても、やるべきことはちゃんとやっているんだな」と思った。