けさ早く目が覚めて外を見たら、薄い雲が所々に見えていた。
「これはいけるな」と思った。
先日、西成のカラオケ居酒屋で飲み過ぎ、ホテル松乃木大明神に泊まって、翌朝、高速道路の高架下からあべのハルカス方面の朝焼けを撮った。
その日からずっと「一度、仕切り直しをしないといけないな」と思っていた。
行ってみると、東の空の雲は思ったより厚かった。
まったく染まらない空を見上げ、「なんだよ。ついでに見た空の方がずっといいじゃないか」と思った。
すると…。
日の出の時刻が過ぎてしばらくしたころ、空の底が赤く染まり始め、徐々に上に広がっていった。
赤と黒が繰り広げる攻防のようだった。
そして、赤の勝利が確定したあと、光の筋である光芒が広がった。
「攻防から光芒へってところか。けさは2つの『こうぼう』に楽しませてもらったな」と空に感謝して撮影を終えた。