十分過ぎる駄賃

きのう、大阪城公園で見た夕景

きのうは仕事帰りにちょっとした用があり、森ノ宮へ行った。

その用は使いっ走りといってよく、「面倒だな。勘弁してほしいな」と思いながら行った。

森ノ宮での用は簡単に終わり、地下鉄の駅まで歩いた。

天気が思わしくなく、積極的に何かを撮ろうとは思っていなかったが、「行きがけの駄賃くらいはものにしないと」と、大阪城公園の入り口へ行った。

そこからだと天守閣が遠くに見える。

 

狙いは空にかかっていた飛行機雲で、それを撮り終えたころ、ふと天守閣に目をやると、雲が鮮やかに染まっていた。

「こんなに染まるとは…。それならそうと言ってくれないと」と思うくらいの急速な色の変化で、スマホを手にした数人の人たちと夕焼けを楽しんだ。

狙ってもちょっとやそっとでは撮れない夕景で、十分過ぎる行きがけの駄賃となった。

気がついたときにはこうなっていた。いつの間に染まったんだというほどの変わり身だった

染まるのが速ければ、色あせるのも速い。天守閣のライトアップが目立つようになると、背後の雲から鮮烈さが失われた

当初の狙いは、この飛行機雲だった。こんなに太い雲の帯はめったに見られないと思う