きょうは「春分の日」だ。
春分の定義はけっこうややこしいが、この日は昼と夜の長さがほぼ等しくなる。
「そんな節目の日は、朝の空を撮りたい」と思い、けさ早く起きて空を見た。
雲は厚めながらも、切れ間がはっきりと見えていた。
天気予報は雲のマークが並んでいたが、「休みの日だから時間はたっぷりある。空振りを恐れることはない」と思い、あべのハルカスを見上げるいつもの高速道路の高架下へ行った。
雲は思いほのか厚かった。
染まる気配はまったくなく、ハルカスの南の壁が不気味に光っていた。
「こんな様子も春分の日の一場面としてはふさわしいかもな」と思いながら、空を見上げていた。
すると…。
日の出の時刻を過ぎてしばらくしたころから、東の空の底が赤く染まり始め、それが徐々に上へと広がっていった。
ぼんやりとした厚い雲が染まるとは思ってもいなかった。
節目の日に、空の意外な変化を見ることができた。