きのうの仕事帰りに、職場の近くで猫を探した。
東大阪市役所の北にある公園にも、職場近いマンションにも猫の姿はなく、「頼みの綱はあそこだな」と思いながら、高速道路の高架に近いオフィスビルへ行った。
期待した通り、顔なじみの猫がいた。
猫はコンクリートの階段の上に座っていて、「そのままじっとしてろよ」と思いながら、カメラを取り出して撮影した。
すると…。
当初は緑だった階段の色が、突然、赤に変わった。
その変化は私の目でははっきりしなかったが、写真を確認すると違いが歴然としていた。
コンクリート自体は灰色で、「なんでこうなるんだ」と考えた。
答えはすぐにわかった。
その階段は道路のすぐそばで、道路には横断歩道用の信号があった。
夕闇が迫るころで、あたりは薄暗く、信号の光が階段を照らしていたのだ。
からくりはともかく、変色する階段の上に猫がいるという珍しい光景を目にすることができた。