きのうの夜、勤務先のマンションで月1回の会議があった。
普段より少し早く終わったが、それでも西成に帰ったときは10時になろうとしていた。
このあとはサッカーワールドカップカタール大会ノックアウトステージ1回戦の日本対クロアチアの試合がある。
クロアチアは前回大会の準優勝国で強豪だが、ドイツ、スペインを倒した日本ならなんとか勝利して、ベスト8という「まだ見ぬ景色」を見せてくれるのではと期待していた。
ということで、勝利を祈る酒と料理を買おうと、阪堺電車の今池駅に近いスーパー玉出へ行った。
店に着いて、「何を買えば縁起がいいんだ」と考えた。
そのとき「赤だ」と思った。
中国で縁起のいい色は赤で、そこでの生活では「何かを願うときは赤だ」となっていた。
日本の国旗である日の丸は中心に大きな赤がある。
「赤に勝利を託そう」と思い、酒と料理を赤一色に染めたのだが…。
結局、試合は延長でも決着がつかず、PK戦で日本が敗れた。
赤に託した勝利は訪れず、「まだ見ぬ景色」は次回大会以降に持ち越しとなった。
残念だが、今大会の日本代表には十分に楽しませてもらった。
「私にも勇気と希望を与えてくれた。ありがとう」と言いたい。