残り少ない命を燃やして

羽を広げたシジミチョウ

このところシジミチョウの姿をほとんど見なくなった。

成虫のままで冬を越せないチョウだから仕方のないことだ。

それでも、このまま今シーズンはお別れというのも寂しい気がして、きょうの昼休みに仕事場に近い公園へ行った。

そこには日当たりのいい広場があり、シロツメクサが敷き詰められていて、シジミチョウがいるのではないかと思った。

 

行ってみると数羽のシジミチョウが舞っていた。

緑の葉や枯れ葉に止まったチョウは、そのほとんどが羽を広げて求愛していた。

2羽が絡み合うようにして舞う姿も時々見られた。

シジミチョウは残り少ない命を燃やして、子孫を残そうとしていた。

小さなシジミチョウに命の力強さを感じた。

枯れ葉に止まったシジミチョウが羽を広げようとしている。右の羽を痛めていることがわかる

体の一部を痛めていることなど気にしないといった様子で羽を大きく広げた