宗右衛門町へ行ってみた

宗右衛門町のネオン

最近、カラオケのレパートリーが少し広がった。

といっても歌えるようになったのは古い歌ばかりで、主に演歌だ。

年とともに記憶力が衰え、聴いたことのない歌はマスターするのにかなりの時間を要するようになった。

昔のヒット曲で、聴き覚えのある歌、特に演歌はすぐに歌えるようになる。

5年ほど前まではめったに歌わなかった演歌が、耳に心地よくなった。

「俺も年を取ったもんだ」と思う。

 

そんなぼやきはさておき、新しいレパートリーのうちの1曲が『宗右衛門町ブルース』だ。

有名な歌だが、歌えるようになってからも宗右衛門町がどこにあるのか知らなかった。

それを少し前にネットで調べ、大阪を代表する繁華街「ミナミ」の中心部にあることを知った。

場所は道頓堀川のすぐ北で、地下鉄の日本橋駅から歩いて行けることがわかった。

「歌を歌っていながら、どんな街なのか知らないのもまずかろう」と思い、きのうの仕事帰りに宗右衛門町へ行ってみた。

宗右衛門町の入り口にある看板。心斎橋筋のすぐ東に立っている

宗右衛門町の通り。私が行ったのは午後6時すぎで、この街にとっては一日の始まりといっていい時間帯だが、多くの人が行き交っていた

宗右衛門町から北に延びる通り。鳥籠のような丸い明かりがどこまでも続いている

宗右衛門町の通りの一角に立っていた石碑。「盛り場を むかしに戻す はしひとつ」と刻まれているらしい。裏面の発起人には長谷川一夫中村鴈治郎片岡仁左衛門といった昭和の名優の名が並んでいる。文化の薫り高い石碑だが、ほとんどの人が前を素通りしていく