日の入りが早くなって、普通に帰ると夕焼けが見られる時刻にそこに着く。
しかし、きのうは西の空の雲が厚そうだったので、「スーパー玉出に寄って、すぐに家に帰ろう」と思っていた。
ところが…。
地下鉄の動物園前駅の出口に向かう階段を上りながら外を見ると、西の空に赤い雲がたなびいていた。
「えっ、そりゃないんじゃないの」と思いながら、いつものポイントへ急いだ。
しかし、ちょうどいい頃合いに来た下りの電車をタッチの差で撮り逃し、そのあとに来る上りの電車を待った。
ほんの数分の差だったが、空の様子は大きく異なった。
せっかくの夕焼けが薄くなり、「くそ~、前の電車を撮る気で動けばなんとか間に合ったものを」と悔しかった。
そこで浮かんだ言葉が「常在戦場」だった。
「常に戦場にいる心構えで事に当たれ」という戒めだ。
電車を見送ったあと、「常在戦場を旨としなくちゃな」と反省した。
それでも「そんなにいつも気を張っていられるわけがない」という気持ちの方が強かったのだが…。