境内で縄張りを拡大

松乃木大明神にある近松門左衛門の石碑の下で眠っていた猫

きのう、西成まで帰ってから、いつものように松乃木大明神へ行った。

境内には数匹の猫がいたが、撮りたくなるような場所ではなかった。

「なかなかうまくいかないなあ」と思いながら境内をもう一度見回すと、近松門左衛門の石碑の下でキジトラの猫が眠っていた。

石と同じような色の体なので、すぐには気付かなかった。

 

この猫は手水鉢とその隣の井戸が縄張りだと思っていたが、勢力を少し拡大したようだ。

これで境内の西の方をほぼ勢力圏に収めたことになる。

 

そのときこの猫の名前が浮かんだ。

西一(にし・はじめ)だ。

「あっ、その名前にぴんときた」と言うと年がばれる。

西一は1960年代後半から70年代前半にかけて小学館の雑誌に連載された漫画『いなかっぺ大将』の登場人物だ。

70年代にはアニメも放送された。

しかし、猫の名前はこのキャラクターに由来するものではなく、「西で一番」という意味だ。

最近、松乃木大明神で姿を見かけるのは、西一が最も多い。

母猫、にいやん、やんちゃんの親子が支配する境内で、西一の今後の奮闘が見ものだ。

石碑の土台に普段はない鉢植えが置かれ、西一といい感じで絡んだ

近松門左衛門の石碑。全体を撮ると、西一がどこにいるのかわからなくなる