7月も下旬となり、夏真っ盛りだ。
といいたいところだが、太陽がぎらぎらと照りつけ、うだるような暑さに見舞われる日がほとんどない。
「梅雨は本当に明けたのか」と思いながら空を見上げることが多い。
それでも、真夏の訪れを告げるクマゼミの声は、あちこちでうるさいくらいに響いている。
きのうの出勤途中で、勤務先に近いJAの敷地を通ったとき、傍らに立つ木にクマゼミの姿が見えたので、カメラを取り出して追いかけた。
たくさんのクマゼミの姿が確認でき、その中の1匹が枝から葉に移った。
そのクマゼミは葉をはうように動きながら鳴いていたが、風で葉が激しく揺れるため、落ち着かない様子だった。
というより、葉の動きにとまどい、うろたえているように見えた。
「クマゼミも止まる場所を間違えることがあるんだな」と思いながら、その姿をしばらく見ていた。