きのうの夜、雨が降っているような音がしたので外をのぞいてみた。
雨は降っておらず、ふと脇に目をやると、これまで見たことがないカラフルな通天閣が輝いていた。
普段は一色でライトアップされる通天閣が、きのうは赤、青、黄などの色が入り混じり、目まぐるしく変化していた。
何事かなと思ってネットで調べると、その理由はすぐにわかった。
通天閣は1912年7月3日の完成で、きのうが110周年の記念日だった。
カラフルなライトアップは記念日前日の7月2日から8日まで行われるという。
1912年は明治45年で明治時代の最後の年だ。
そこから始まって、通天閣は明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を生きてきたことになる。
さまざまな色に変わる通天閣を見ながら、「110年か。長きにわたって大阪の街を見下ろしてきたんだな。その間、大阪の街は通天閣も驚くような変化を見せたんだろう」と思った。