きのうの朝、地下鉄の電車の中で、突然、三脚が壊れた。
カメラを載せる台(雲台)が本体と分離して、本体が電車の床に落ちた。
大きな音がして、周りの人たちもびっくりしていた。
本体と雲台をつなぐねじがはずれるという考えられない不具合だった。
ということで、帰りは三脚を持たずに歩いた。
西成に帰り着いたのは午後7時半すぎ、辺りは真っ暗で、雨がしとしとと降っていた。
いつものように松乃木大明神へ行った。
猫の姿はなかったが、しばらく待っていると母猫がどこからともなく現れた。
「雨の中、ごくろうさん。何も撮らずには帰れないだろう」と言われているような気がした。
母猫は三脚を持たない私を試すかのように、祠の下の暗い場所に座った。
三脚なしの撮影はかなり苦労したが、なんとか格好にはなった。