流れ流れて…

四天王寺に近いそばと酒の店「一瓢亭」

今年のゴールデンウイークも終わりに近づいた。

きのうは「一杯やってフィナーレを飾ろう」と思いながら帰った。

中村食堂へ行きたいところだが、この連休中はずっと営業していなかった。

「それじゃあそこだ」と天王寺駅前の「信濃」へ行ったら、土曜日だというのに定休日だった。

「仕方ない。じゃ次は」と四天王寺方面へ足を延ばし、気になっていたラーメン店へ行った。

しかし、タッチの差で営業時間に間に合わなかった。


流れ流れてたどり着いたのは、四天王寺の鳥居に近い「一瓢亭」というそばと酒の店だった。

何気なく入った店だったが、これがなかなか。

入り口の脇の看板に書かれた「煩悩のかたまり」という文句が気になった。店の主人に聞いたところ、「寺のすぐそばで、飲み食いにうつつを抜かすから」ということだった

1階はカウンター席のみ。2階にはテーブル席があるらしい

酒は「上神谷(にわだに)」(税込み350円)からスタート。店の主人に「くせのある酒ですが、飲んでみますか」と言われて注文した。精米歩合90%という磨きの低い米から作られ、味は驚くほどとげとげしかった。ただ、そこがこの酒の持ち味で、それはそれでいけるなと思った

つまみは「三種盛り」(税込み480円)を頼んだ。10種類の小鉢の中から、店の主人が3つを選んで出してくれる。これが量も味もかなりのもので、結局、頼んだ料理はこれだけだった

三種盛りの「長芋ソーメン出汁しょうゆ」。「お好みでうずらの卵を落として食べてください」と言われ、無料のコーナーから1つ持ってきた

「小松菜とおあげのおひたし」。これはもろに和風のつまみで、日本酒にぴったりだった

「ポテトサラダ」。つまみの定番だ

2杯目は「刈穂(かりほ)」という酒蔵の「六舟」(税込み400円)を飲んだ、米どころ・秋田の酒で、まろやかな味だった。そばで締めようと思って店に入ったが、この酒で打ち止めにした。なかなかの店なので、そばは次回のお楽しみということにした