きのうの仕事帰り、いつもの道を歩きながら、ふと「カツカレーが食べたいな」と思った。
CoCo壱、ザめしや…食べられる店はいくつも浮かんだが、値段が気になった。
「ぜいたくは敵だ。ぜいたくは敵だ」と呪文のように唱えた。
そこで向かったのが「スーパー玉出」だった。
正義の味方、いや貧乏人の味方である玉出で出来合いの材料を買い、それを合わせれば安上がりだと考えた。
そして、実際に買って作って食べてみてその安さに驚いた。
驚きはそれだけではなかった。
きのうの掘り出し物は「ハチ食品」のレトルトカレーだった。
税抜き68円で一食がまかなえる。
店頭で見たときは「どうせ名の知れない三流メーカーの商品なんだろう」と思っていた。
ところが…。
ネットで調べて驚いた。
ハチ食品は江戸時代末期創業という老舗で、明治時代に国産のカレー粉を初めて製造販売した日本最古のカレーメーカーだった。
そんな由緒正しきメーカーが格安のレトルトカレーを作っているなんて。
ハチ食品は大阪市西淀川区に本社を置く会社で、大阪の企業の底力を感じた。