1週間ほど前の仕事帰り、職場に近いJAの畑の前を通りかかったら、畑から猫が飛び出してきて、近くのビルの敷地に入っていった。
どこにいるのかなと思って行ってみると、小さな草むらのような場所でじっとしていた。
おとといの仕事帰りにも同じ場所で見かけた。
「やっぱり草むらが好きか。野生の血がそうさせるんだな」と思いながら、猫とにらめっこをしていた。
すると猫が急にそわそわし始めた。
何かと思って見ていると、私と同じくらいの年配の男性がやって来て、かばんからキャットフードを取り出し猫に与えた。
猫は草むらが好きなわけではなく、その男性との待ち合わせ場所が草むらだっただけのようだ。
まあ考えてみれば、野生の血より、食べるという本能が勝るのは当然だ。