先の連休の初日、大和川で南海高野線の電車を撮り、河川敷で霜を撮ったあと、帰ろうと機材をまとめていたところ、「ニャーニャー」という鳴き声が聞こえた。
「こんなところに猫がいるのか」と思って探すと、すぐに見つかった。
その猫は人に慣れているようで、堤防の草の上に座ってあたりに目を光らせながら私にもにらみを利かせた。
その姿を見て、「この猫は、大和川の番人じゃないのか。『こら、そこのオヤジ、ここで勝手な振る舞いは許さんぞ。通行料はどうした』と言っているかのようだ」と思った。
それならばとたまたま持っていたキャットフードを渡すと、番人は「よしよし、いい心がけだ」とご満悦の様子で、悠然とあたりを歩き始めた。
大和川は古くから難波と大和を結ぶ重要な交通路だった。
こんな番人がいても不思議ではなかろう。