雪の京都丹後鉄道から生還

f:id:sanchan60:20211231224330j:plain

雪の中をひた走る京都丹後鉄道の列車

雪の京都丹後鉄道から生還した。

表現はかなり大げさだが、最悪の事態を想定して、食料と現金を多めに持参し、大阪では考えられないような防寒対策も施した。

覚悟を持って雪の中に飛び込んだのは事実だ。

 

京都丹後鉄道の福知山駅で係の人にJRの切符を渡し、「列車が止まったら、バスで帰ってくることはできるんでしょうか」と尋ねたところ、「沿線にこの鉄道以外の公共交通機関はありません。それも考えて乗ってください」と切符を返された。

緊張感はいやが上にも高まった。

そして、列車の運行打ち切りの場合には、ネットで情報提供するほか、駅(大半は無人)でアナウンスすると教えてくれた。

とすると、駅から離れると危険が増すと思い、きょうはほとんどの写真を駅のホームから撮影した。

 

実際に列車に乗って北に向かうと、雪の降り方は想像したほどではなかったが、久しぶりに緊張を強いられる撮影で十分に楽しめた。

f:id:sanchan60:20211231224437j:plain

青い列車が駅に停車した(対向の列車の窓から撮影)

f:id:sanchan60:20211231224506j:plain

赤い列車がカーブを曲がって駅に入ってきた(公庄駅で撮影)

f:id:sanchan60:20211231224538j:plain

小さなトンネルを抜けた特急「たんごリレー」。京都丹後鉄道の看板となっている「丹後の海」と呼ばれる車両だ(辛皮駅で撮影)

f:id:sanchan60:20211231224609j:plain

駅から離れて撮ったのはこれだけ。辛皮駅の近くの川に架かる鉄橋を列車が渡っている

厳しい気象条件で、心にゆとりがなくなっていたのか、列車の運行時間を考えずに辛皮駅に行った。

鉄橋を撮り終えて駅に戻ったのが午後1時すぎ、時刻表を見ると福知山行きの次の列車は午後3時44分発だった。

「え~、この駅に2時間半もいなくちゃいけないのか」と思ったが後の祭り。

「まあいいや。たっぷりと撮らせてもらおうじゃないか」と、南から来る列車を狙い続けた。

f:id:sanchan60:20211231224700j:plain

雪の降り方はこれくらいが適度だと思うが…

f:id:sanchan60:20211231224738j:plain

降りが激しいときはこんな具合。カメラのファインダーをのぞいても、列車がどこを走っているのか正確にはわからなかった

f:id:sanchan60:20211231224803j:plain

雪がほとんど降っていないときは、列車が浮かんでいるように見えた