通天閣の股ぐらをのぞいてみたら

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通天閣の股ぐらのような場所にあった広告

きょうの仕事帰りに地下鉄の堺筋本町駅で電車を乗り換えようとしたら、発車を告げるアナウンスが流れていて、慌てて先頭車両に飛び乗った。

そこは恵美須町駅の出口に最も近い車両で、「こりゃ新世界へ寄っていけってことだな」と思った。

 

ということで、恵美須町駅で電車を降りたが、何のあてもなかった。

とりあえず通天閣の真下まで行って上を見た。

すると通天閣の股ぐらともいえる場所にレトロな広告があった。

「クラブ白粉」「クラブ化粧水」といった文字が見え、化粧品会社の広告だということはわかったが、すでになくなった会社だと思っていた。

 

ところが、調べてみると、この会社は「クラブコスメチックス」という名で現存しており、1903(明治36)年創業の老舗であることがわかった。

広告も1911年に通天閣がオープンしたときからあり、通天閣が一度解体されたあと1956年に再建されたときに復刻したという。

何気なく通り過ぎていた場所も、視点を変えれば面白いものが見えてくるんだなと思った。

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広告にある「クラブ白粉」の文字。白粉は「おしろい」と読む。そう聞けば化粧品であることはすぐにわかる

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広告があるのは通天閣の股ぐらのような場所だが、エントランスなんだそうだ