猫のそばで見知らぬ人と一杯

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きのうの夜、松乃木大明神の祠にいた猫

おととい岡山の友人から電話があり、きのうの夜、梅田の居酒屋で一杯やった。

飲み終わってから、近くの「お初天神」へ行った。

数匹の猫の姿はあったが、私が近づくと逃げてしまった。

 

「仕方ない。西成まで帰って探すか」と、スーパー玉出で買い物をしてから松乃木大明神へ行った。

顔なじみの猫が香炉の脇に座っていた。

しばらくすると祠から下り、水を飲んだあと茂みの中へ入っていった。

 

きのうはちょっと飲み過ぎ、境内の石に腰を下ろして休んだ。

40代とおぼしき男性がやって来て、私に声を掛けた。

「何してるんですか」

「猫を撮ってるんです。この神社はね、猫を祭っているんです。ほら、そこの猫。あれがご神体です」

私が知ったかぶりをして話していると、その男性は手に持った缶チューハイを飲み始めた。

「じゃ、私も一杯やりますか」と、レジ袋の中から缶チューハイを取り出し、その男性と乾杯した。

その後、男性は身の上話を始め、私は「そうなんや。そら大変やね」などと、へたな大阪弁で相槌を打ちながら聞いていた。

なんのかんのと20分ほど話をしていただろうか。

見知らぬ人と松乃木大明神の境内で飲むことになるとは思ってもいなかった。

話をしている間、猫は私たちのそばにいたが、素知らぬ顔で眠っていた。

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祠から下りて、バケツの水を飲む猫