ぶらっと中央線沿線その18 緊急事態宣言明けなのに…

新型コロナウイルス感染拡大にともない大阪府に発出されていた緊急事態宣言がようやく解除された。

「それなら仕事帰りに、堺筋本町駅の地下で久しぶりに一杯やろう」と思い、途中下車した。

ところが…。

 

地下の飲食店街の店の多くがにぎわっていた。

一人で入るのをためらうほどで、空いている店を探しながら歩いた。

派手な外観の店の前を通り、四川料理の店だと確認してのぞいたところ、店内はがらがらだった。

「よし、ここだ。しかし、待てよ。この状態ってことは何かあるな」と思った。

それでも店に入り、注文を取りにきた女性店員に聞いた。

「酒は飲めますよね」

「アルコール度数0.5パーセントのお酒なら」

「それ酒って言わないですよね。困ったな」

「どうされます?」

「まあいいか。酒なしでやりますよ」

緊急事態宣言明けなのにと思ったが、混んだ店で一人飲みするのも気が進まなかった。

 

そして注文したのが、リピーター続出という激辛料理だった。

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入ったのは「サカホンキッチン」という名の店だった。サカホン堺筋本町の略だろう。店で酒を出せないのは、大阪府の認証が間に合わなかったためで、先日「天下一品」で聞いたのと同じ理由だった

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店内はかなり派手で、唐辛子を思い起こさせる赤が基調になっている

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注文したのがこれ。「火鍋餃子」(税込み890円)だ。ふたを開けた途端に「うわ、辛そう」と思った。私は中国で暮らしていたときに、辛い料理への免疫ができたと思っている。それでも食べるのに気合が必要な辛さだった

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餃子はこんな感じ。生地はもちろん白いが、スープで赤く染まっている

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辛さを緩和する意味もあって、「白ごはん(L)」(税込み250円)を頼んだ

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具は完食。さすがにスープをすする勇気はなかった。唐辛子が数本浮かんでいる

堺筋本町駅地下の飲食店街は、緊急事態宣言明けに週末が重なり、にぎわいを見せていた。

しかし、長きにわたった宣言が、この飲食店街にも大きな爪痕を残していた。

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きょうの飲食店街。人通りはかなり戻っている。写真は閑散としたときに撮ったものだ

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新型コロナウイルス感染防止のため、入店制限を実施している店もあった

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最も大きな爪痕はシャッターを下ろしたままの店だ。こうした店がぽつんぽつんとあり、飲食店街全体の雰囲気も少し暗くしている