きのうの夕方、西成で見ず知らずのおばあさんにココアをおごってもらうという不思議な体験をした。
不思議といえば、仕事中にもちょっとした出来事があった。
きのうは雨が降ったりやんだりで、時折激しい雷鳴がとどろいた。
午後、雨の合間を見計らってマンションの敷地の掃除に出た。
足早に歩きながら作業をしていると、カナブンらしき小さな虫が私の腕にぶつかった。
「何を急いでいるのよ。ちょっと寄っててよ」と、場末のスナックのママに呼び止められたような気がした。
周辺をつぶさに見ると、花にモンキイチョウが止まっていた。
「ほほう、ここのナンバーワンは君か」と、管理室へカメラを取りに帰った。
私が戻る前にどこかへ飛んで行ってしまうのでは思っていたが、モンキイチョウは私を待ってくれていた。
呼び止められて1羽のチョウと出合った。
夜の蝶でなくとも、なぜか心が躍った。
