
部屋のベランダから見える「人面ビル」
待望久しい梅雨明けとなり、きょうは午後から出かけようと思っていた。
ところが、昼すぎに空を見ると厚い雲が広がっており、天気予報も芳しくなかった。
せめてベランダから夕景だけでも思っていたが、あまりいい夕焼けにはならなかった。
暮れていく空を眺めながら、「そうだ。きょうは『人面ビル』の正体を探ろう」と思った。
「人面ビル」というのは、ベランダから見える人の顔を思わせるビルだ。
夜になると明かりがついて、はっきりと識別できるようになる。
30年ほど前、人の顔に見える「人面魚」が話題になったが、人面ビルはそれほど不気味ではく、ユーモラスでかわいいといっていい。
さて、その正体は…。

マンションの前の道を西に向かって突き当たったとこから見た人面ビル。西成の商店街の北の端あたりだろうと見当をつけた

広い道路を渡って、新世界側から人面ビルを見た。ビルが商店街に面していると、見上げることができないが

広い道路をさらに西に行くと、顔の左半分が見えた。商店街の少し西に位置していることがわかった

ビルをひと回りしたが、入り口がよくわからない。南側に回り込むと、顔の右半分が間近に見えた

袋小路の奥にビルがある。しかし、ここが入り口だとは思えない

再び北側に回り込んで、ビルの正体がわかった。「ホテル中央ブリッジ」というビジネスホテルだ。入り組んだ構造になっているので、すぐには特定できなかった。泊まる機会があれば、なぜ人の顔に見える壁をデザインしたのか聞きたい