
地下鉄の堺筋本町駅地下の飲食店街。まさに閑古鳥が鳴いている
土曜日のきょうも当然、仕事をしなければならなかった。
午後、仕事帰りに何をしようかと考えたとき、「大阪府はあしたから緊急事態宣言下となり、店で酒が飲めなくなる。きょうは駆け込みで一杯だな」と思った。
行ったのは地下鉄の堺筋本町駅地下の飲食店街だった。
地下街は土曜日の夕方とは到底思えないほど人が少なかった。
営業を終了している店も多い中で、辛うじてやっている居酒屋を見つけ、中に入った。
とりあえず軽く飲めればと思い、さして期待はしていなかったが、これが意外や意外…。

店の名は「居酒屋191」。酒や料理の大半が税抜き191円(税込みだと210円)なのでその名がある

店内はテーブル席が中心だ。客はほとんどいなかった

まずは酒と「ハイボール」(税抜き191円)を頼んだ

突き出しとして「生ハム」が出てきた。これがサービスだとは思わなかったが、税抜き191円なんだろうと思っていた。ところが、実際には税込み380円と思いのほか高かった。事前に言ってほしかったな…

ここから税抜き191円のメニューのオンパレード。まずは「はもの天ぷら」から。はもの天ぷらはレンコンの天ぷらの向こうにある。味が深く、こんな値段でいいの?と思うような料理だった

続いて「たけのこの天ぷら」。旬の味だ

「おでん3種盛り」は居酒屋の定番メニューだ。税込みで1個70円、コンビニより安いんじゃないだろうか

締めは「カニぞうすい」にした。さすがに量が少ないが、飲んだあとはこれくらいがちょうどいい
店の人に「あしたからどうするんですか」と聞いたら、「わかりません」と言われた。
どう転んでも通常の営業ができるはずはなく、次に行くのは早くても来月中旬になる。
座頭市じゃないが、「嫌な渡世だな」と嘆きたくなった。