嘆きの壁の番人

きのうの夜、家の近くの路地を歩いていたら、猫が飛び出してきた。

その猫は私を警戒し、私がゆっくりと近づくと、その分だけ後ずさりした。

それを繰り返しているうちに、猫は家と家の隙間に入っていった。

私もそこに行くと、突き当たりの壁の下に猫がいた。

そこは飛田新地の「嘆きの壁」から続く上町断層の崖の下で、猫は嘆きの壁の番人(番猫?)のように見えた。

私が近づいてもにらみを利かせるだけで動かず、「ここから先は通さんぞ」と言わんばかりだった。

なかなか肝の据わった番人だ。

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嘆きの壁の下にいた猫