きのう「桜坂」へ行ったのは、大阪有数の桜の名所での誤算があったからだ。
私が勤めているマンションの周辺では、いま桜が満開となっている。
それを眺めながら、「うかうかしていると、今シーズンは大阪の桜の名所へ行かずに終わってしまうぞ」と思った。
訪ねるべき桜の名所はずいぶん前から決めていた。
「大阪城公園」だ。
通勤路の途中にあり、交通費を使うことなく行くことができる。
天気予報を見ると、きのうは終日の好天が予想されており、勇んで出かけたのだが…。
家を出たときから、空をどんよりとした雲が覆っていた。
「天気予報は晴れのマークが並んでいるんだ。そのうち晴れるだろう」と高をくくっていたが、大阪城公園に着いてもいっこうに晴れる気配がなかった。
そして肝心の桜も、全体として5分咲きといったところで、見頃は少し先だった。
誤算に次ぐ誤算で、「このまま帰れるか」という思いがあり、仕事が終わってからひと踏ん張りしたというわけだ。