きのうの朝、ラジオを聴いていたら、天気予報で「近畿地方は黄砂が飛来して、もやが懸かったようになるでしょう」と言っていた。
「中国から飛んでくる砂か。そりゃ楽しみだな」と思った。
せっかくの中国からの便りだからと、仕事の合間に何度も外を見たが、もやが懸かったようにはならなかった。
それでも日が西に傾くころ、マンションの上層階に上がって周りを見渡したら、遠くの建物や山が霞んでいた。
「こうなったら屋上に上がるしかない」と、勤務時間終了後に行ってみた。
そこから見ると、夕日に照らされた大阪市の中心部が普段とはまったく違う姿になっていて、黄砂の影響の大きさに驚いた。
黄砂は中国の内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などから砂が飛来しものだとされる。
私は中国の「シルクロード」が好きで、何度かそのエリアを旅した。
そこには荒涼とした大地が広がり、中国の大きさ、気候の多様さを肌で感じることができた。
黄砂の中で黄砂に煙る街を見ながら、中国に思いをはせた。