おいらは宿無し

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家があった場所でじっとしていた公園の主

おとといの仕事帰り、午後8時を少し過ぎたころ、東大阪市役所の北にある公園を通りかかった。

私が「公園の主(ぬし)」と呼んでいる猫がいた。

 

その猫はベンチの上にダンボール箱で家を作ってもらい、ぬくぬくと暮らしていた。

ところが2週間ほど前にその家が撤去され、すみかを失ってしまった。

世良公則&ツイストのヒット曲「宿無し」の歌詞のように「おいらは宿無し」になったわけだ。

おとといの夜は雨上がりで風が強く、この時期としてはかなり寒かった。

宿を失いながらも、その場所を去ろうとしない主を見て、「頑張れよ」と声を掛けずにはいられなかった。

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ベンチの下で眠り始めた主。「暖かい家が恋しいな」という思いは頭をよぎらないのだろうか