身近な所にあった「生ずしずし」

少し前に中村食堂で「生ずし」をさかなに一杯やった。

生ずしはしめさばのことで、関西では一般にそう呼ばれている。

「すし」という名前ながら飯はなく、生ずしが酢飯の上に載った料理は「生ずしずし」というらしい。

その面白い名前を聞き、「一度、生ずしずしを食べたいものだ」と思っていた。

 

といいながら「すしを食べる機会は少ないから、そう簡単には食べられないな」と思っていたが、きのうの仕事帰りに西成のスーパー玉出に寄り、すしのコーナーで「なんだこんな所にあるじゃないか」と思った。

見つけたのは「さばの棒寿司」と「バッテラ」だった。

厳密な意味で生ずしずしであるかどうかはわからないが、しめさばが酢飯の上に載っていることは確かだ。

身近な所にあった生ずしずしを早速、買って帰り味わった。

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下が「さばの棒寿司」(税抜き348円)で上が「バッテラ」(税抜き228円)。 さばのすしらしく、てかてかと光っている。「光り物」とはよくいったものだ

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さばの棒寿司(左)とバッテラ(右)を取り分けて皿に並べた。さばの棒寿司のほうが、脂がのっていてうまいと思った。三陸金華山沖でとれた幻のさば「金華さば」であることも関係しているのだろう