標準語だった「はくせっこう」

数日前、私が勤めているマンションの同僚から、菓子をもらった。

それは砂糖を固めて作ったもので、私の父母はそれを「はくせっこう」と呼んでいた。

私は幼いころそれを時々食べていたが、はくせっこうの漢字が頭に浮かばず、「岡山の方言なんだろう」と思っていた。

ところが…。

 

その菓子を家に持ち帰って名前を調べてみると、「はくせっこう」は「白雪糕」と書く立派な標準語の一般名詞であることがわかった。

そして私が砂糖を固めただけだと思っていた作り方も、うるち米の粉ともち米の粉を砂糖と合わせ押し固めて蒸し上げるという手間のかかるものだった。

幼いころの思い違いを長年にわたってひきずっているということは、意外にたくさんあるのかもしれない。

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同僚にもらった「白雪糕」。この菓子の特徴はなんといっても形がバラエティーに富んでいることだ。もらったものも、正月にちなんだものがぎっしり詰まっている

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「宝」の文字がめでたさを演出している