きょうの仕事帰りに通天閣に寄って、その周辺の4カ所で赤くライトアップされた姿を撮影した。
この赤い通天閣をめぐって、人に聞いた話が2つある。
1つはいつから赤くなったのか。
大阪府で新型コロナウイルスの感染者が増え、大阪モデルの「赤信号」が点灯したのはおとといのことだった。
その日の夕方、通天閣に行ったら緑色だった。
「なんだ、赤信号に合わせて赤くライトアップされていると思っていたのに」と素通りした。
次の日、「大阪モデルの赤信号で、通天閣も赤色に」というニュースをネットで見た。
「さまざまな色に変わるうちの1つを見て、いい加減なニュースを流すなよ」と少々腹が立った。
ところが、きのう中村食堂に行って常連さんと話をしたとき、「大阪府が赤信号の点灯を決めたのは夜なので、通天閣が赤にライトアップされたのもけっこう遅い時間じゃないかと思いますよ」と言われた。
調べてみると通天閣が赤になったのは午後8時で、いい加減なニュースというのは私のいい加減な思い込みだった。
そして、もう1つ。
きのう西成の居酒屋でかつての同僚と飲んでいたとき、その店のおばさんが、「通天閣で新型コロナの感染状況を表示するのを、地元では嫌がっているのよね。だってそうでしょう。赤くライトアップされたら、ここには来ないほうがいいよと言っているのと同じだものね」と話してくれた。
なるほど、地元、特に飲食店が嫌がるのは当然だ。
赤い通天閣をめぐって、さまざまな思惑が交錯しているんだなと思った。