きのうの夜明け前、目が覚めて外をちらっと見たら、月と金星がかなり近づいていた。
ネットで調べたところ、きょう(8月15日)とあすはもっと近づいて見えるということだった。
それならばと、きょうの夜明け前に起きて、暗くて広い場所を探し、岸和田天神宮の境内で撮影した。
月は1カ月弱で空を一周するので、惑星と月の接近はそれほど珍しい現象ではない。
それでも晴れ渡った星空で、惑星の中で一番明るい金星と太陽の次に明るい星である月が並ぶように輝やく光景は見応えがあった。
ベテルギウスは地球から約640光年離れた赤色超巨星で、大きさは太陽の1000倍に達する。
これより近い恒星は数多くあるが、その巨大さから見かけの大きさは恒星の中では太陽に次ぐ。
といっても距離が文字通り天文学的数字であるため、東京から大阪にあるソフトボールを見るくらいの大きさでしかないとされる。
それでも人間の力も大したもので、1995年にハッブル宇宙望遠鏡がその姿を円盤像として捉えた。
そして、興味深いのは、この星が近い将来、超新星爆発を起こすことが確実視されていることで、この瞬間に爆発しても不思議ではないらしい。
爆発すると半月ほどの明るさになるというから、そのときはけさ撮った写真では三日月や金星をしのいで最も明るい星となる。
現在見ているベテルギウスの光は約640年前、日本でいえば室町幕府三代将軍・足利義満の治世に放たれた光だ。
ということは、もうとっくにこの星は超新星爆発を起こし、その強烈な光が地球へと突進しているのかもしれない。
いや~、宇宙のロマンは尽きないな。