通天閣のそばの老舗で晩めし

きのう茶臼山シジミチョウを撮ったあと、通天閣の近くまで歩いて帰った。

「晩めしは近くの松屋かな」と思っていたが、通天閣から続く商店街が半ばシャッター街になっているのに驚いた。

「コロナの影響かな。わずかな金だけど、全国チェーンに落とさず、地元に還元しなくちゃ」と思い、通天閣のそばのそば屋へ行った。

 

「更科」というどこにでもあるような店名だったが、あとで調べたら全国の更科そばの原点といえる老舗だった。

道理で「総本家更科」という看板が掛かっていたわけだ。

そうと知っていれば、注文もそれなりのものにしたのにと少し後悔した。

まあ、行く気になればいつでも行けるのだが。

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「総本家更科」。のれんの「更科」の文字が右から左へ書かれている。何も知らずに見ても歴史が感じられる。創業は明治40年というから100年を超える歴史があることになる。かの伝説の将棋名人・阪田三吉もここでそばを食べたのかもしれない

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店は通天閣の入り口から歩いて30秒ほどのところにある。写真の左下に店がある

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店内はかなり広い。古さはそれほど感じられないが、落ち着いたたたずまいだといえる

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店の壁に張られた品書き。さすがという趣だ

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茶臼山で暑さに参っていたので、「とりあえず」ビール(税込み550円)を注文した

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料理は「玉子丼」(税込み650円)にした。「ぎょくどん」と言って注文を通していたのが粋だった。この玉子丼は卵をだしでとじてごはんにかけただけ。普通の店ではタマネギとかかまぼことかが入っていたりするが、卵のみというところに老舗のこだわりを感じた。ただ、店の歴史を知っていれば、当然そばを注文しただろう