きのう、中村食堂へ行く前に、いつものように松乃木大明神で猫を探した。
その帰り道、路地を歩いていると、道端の鉢植えのそばにあるカメの置き物が目に入った。
「あれ、こんなところにこんな物あったっけ」と思った。
すると、その置き物がのそっと動いた。
「えっ、本物のカメ! こんなところに大きなカメがいるなんて」と驚いた。
カメは甲羅の長さが25センチほどで、住宅街で歩く姿は異様な感じがした。
急いでカメラを取り出し撮影していると、近くの家から1人のおばさんが出てきた。
話を聞くと、おばさんがこのカメを飼っていて名前は「赤星」という。
元阪神タイガースのスター選手で、盗塁王を5回獲得した赤星憲広の名前をもらっている。
ほかにも2匹のカメがいたが、誰かに連れ去られた。
そのカメも「矢野」「矢野ジュニア」と名付けたというから、根っからの阪神ファンなのだろう。
おばさんは「このカメはね、夜店で買うてきて、もう18年も飼うとるんよ。元気なカメでね。1日2、3時間は散歩するんよ」と言っていた。
おばさんも元気そのもので、赤星はいい飼い主に巡り合えて幸せだなと思った。