「づぼらや」の灯が消えると聞いて

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新世界のシンボルである「づぼらや」のちょうちんと通天閣

きょうは2週間ぶりに西成の中村食堂へ行った。

腹が減っていて、席に着く前につまみを頼んだ。

おばさんは調理をしながら、「きょうの関西のニュースは『づぼらや』ばかりやね」と話しかけてきた。

私がきょとんとしていると、「知らん? 新世界のあのづぼらやを」と言った。

思い出した。

どんな店だったかははっきりしないが、新世界のど真ん中にぶら下がるあの大きなちょうちんが目に浮かんだ。

 

早速、スマホで検索して概要がわかった。

づぼらや1920年創業のふぐ料理の老舗で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月から営業を自粛しており、今後の回復は難しいと判断して、営業を再開せず9月に閉店するという。

100年の歴史を新型コロナウイルスがあっという間に吹き飛ばしてしまったというわけだ。

病原菌の恐ろしさをまざまざと思い知らされた

 

そんなニュースを見て、こんなに近くにいながら何もしないわけにはいかないと思い、暗くなるのを待って行ってみた。

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すでに灯が消えて久しい「づぼらや」。このまま閉店してしまうとは

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新世界には人通りが戻りつつあるが、コロナ禍の前と比べればまだまだだ。飲食店の閉店は今後も続くだろう