今月7日に国の緊急事態宣言が出されてから初めての週末となった。
きょうは隔週の土曜出勤の日で、仕事は普段とさして変わらなかった。
昼めしを食っているとき、同僚が1枚の写真を見せてくれた。
大阪駅前ビル地下の飲食店街が、軒並みシャッターを下ろし、休業していた。
この飲食店街は、「食い倒れの街」と称される大阪の心臓部の1つだと思う。
それが見る影もなくなっていた。
「ここまで深刻だったとは」と驚き、自分の目で確かめようと、仕事帰りに寄った。
そして、わずかに営業していた店のうちの1軒であるすし店に入った。
店の前で通りがかりの人に声を掛けていた若い店員と少し話をし、素通りできなくなった。
店の中をのぞくと1組のカップルがいた。
私が店に入ってしばらくすると、そのカップルは店を出ていき、店員4人に対して客は私1人となった。
店内は「密」にはなりえない比較的安全な環境となり、気まずい雰囲気が漂った。
店長とおぼしき男性が、しきりにレジの画面を見ていたのも気になった。
売り上げが悲惨な状況であることは明らかだ。
店員に外で話を聞いたときも、「明日で閉めるかもしれません」と言っていた。
新型コロナウイルスの影響は深刻だ。
今は耐えるしかない。