マスクの供給が日中で逆転

きのうの朝の出勤時、午前8時少し前に南海電鉄岸和田駅前を通りかかったところ、ドラッグストアチェーン「ココカラファイン」の店の前に15人ほどの列ができていた。

マスクを買い求める人たちであることは明白だ。

 

この店の営業時間は午前9時からで、私が見たときからでも1時間以上待たなければならない。

店にマスクがあるかどうかもわからないが、仮にあったとしても多くて十数枚入りの袋が1つ買えるだけだろう。

やはり日本のマスク不足は深刻なようだ。

 

一方、中国ではかなり改善しているらしい。

数日前、私が上海で日本語教師をしていたときの教え子から電話があった。

「先生、大丈夫? マスクあるの? 必要なら送るよ」

教えてから10年以上経過しているのに、私のことを心配してくれる。

ありがたいことだ。

 

その教え子の話では、上海では一時の自宅待機の状況を脱し、企業も徐々に活動を再開しているという。

ただ、外出時にはマスクの着用が義務付けられ、違反者には罰則がある。

マスクの入手はそれほど難しいことではなくなり、外を歩く人はみんなマスクを付けているということだった。

 

中国の友人からのSOSを受けて、私が天神橋筋商店街を端から端まで歩いてマスクを探し回ったのが2カ月ほど前。

そのあたりを境に、マスクの供給が日本と中国で逆転したようだ。

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ココカラファイン南海岸和田店」の前に並ぶ人たち

で、気になって仕事帰りに店に寄ってみた。

男性店員に聞いたところ、こんな話を聞かせてくれた。

きのうはマスクが50袋ほど入荷し、並んだ人たちであっという間に売り切れた。

店にマスクがあるかどうかは、店員でも朝来てみないとわからず、ない場合は開店前に並んでいる人たちに伝えて帰ってもらう。

きのうはたまたま入荷したが、ない日のほうが圧倒的に多い。

それでも毎日、それなりの人が開店前から店の前に並ぶ。

明らかに異常な事態だ。

 

日本での新型コロナウイルスの感染は一向に収まる気配がなく、マスクを買うために並ぶ人の気持ちはよくわかる。

しかし、中国で供給が増えたのなら、日本でも同じようにできるはずだ。

早期にマスクが手に入りやすくなることを願う。