きのう羽曳野市へ行った帰り、地下鉄の動物園前駅で電車を乗り換えた。
ちょうど夕飯時だったこともあり、おとといに続いて駅を出て、西成の商店街を歩いた。
外は雨がしとしとと降っていた。
少し前に玄関でひなたぼっこをする猫を見かけたアパートの前を通り、ちらっと中を見た。
いた。
猫が同じように玄関にいて、じっとしていた。
普段は塀の隙間で夜を過ごすはずだが、雨の中ではつらいのかもしれない。
昔から「雨露さえしのげれば」といって質素な家を表現し、転じて最低限の暮らしをすることをいう。
猫の姿を見て、家とはそうした場所であり、暮らしもそれで十分なんだと思った。