祠の番人になった猫

雨の降る夕方は大阪天満宮で猫探し、それが最近の定例になった。

きょうも仕事帰りに寄った。

 

祠が立ち並ぶエリアをぐるぐる回っているうちに見つけた。

お供え物の台で悠然と雨宿りしている黒猫を。

神の前にもかかわらず、その姿は大胆で、お供え物になったというより、祠の番人になったといっていい。

 

猫は昔、経典をネズミから守るための「益獣」として、中国から持ち込まれたという。

祠の番人だといっても、あながち間違いではないのかもしれない。

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祠のお供え物の台でくつろぐ猫。「番人」として、祠に近づく者に目を光らせている