月曜恒例の天神橋筋商店街詣で。
きょうは「フルーツパフェ」を食べた。
私に“超”不似合いなこのスイーツを食べた経緯は、かなり昔にさかのぼる。
先月の初め、年越しの習慣を考えようと、商店街で「ぜんざい」を食べた。
そのとき「甘いものも悪くないな」と思った。
甘いものといえば、私には昔憧れたスイーツがある。
それがフルーツパフェだ。
私が子どものころは、地方から大都会への集団就職が当たり前のように行われていた時代だった。
そのころ見たドラマで、東京に出る女の子が、「お金を稼いで、銀座の千疋屋でフルーツパフェを食べるの」と言っていた(と記憶している)。
社会人になって銀座の片隅にある事務所に勤めるようになったとき、その千疋屋へ行ってみた。
千疋屋(正式名称は銀座千疋屋総本店)は1913(大正2)年に日本で初めて開店したフルーツパーラーで、老舗中の老舗といえる。
フルーツパフェは「銀座パフェ」という名前で、店の看板メニューだった。
「よし、俺もいつかあれを食べよう」と思いながら、店を後にした。
ところが、その後、急速に「酒飲み」になり、甘いものをほとんど食べなくなったこともあって、フルーツパフェは憧れのままになっていた。
ということで、きょうは天3(天神橋三丁目商店街)の喫茶店に行き、昔の憧れを現実のものとした。
会計の際、レジの女の子と少しだけ話をした。
「フルーツパフェを食べたのは初めてでね。こんなおじさん、いやじいさんが食べる姿を想像するだけで恥ずかしくなるよ」
「そんなことないですよ。若い男の人が何人か一緒に来て、みんなパフェを注文することもありますよ」
「でも、俺は若くないからね」
「年齢は関係ありません。またパフェを食べに来てください」
そうか、また行こうかな~。